最期に日本のためにできること

我が国の近代史を中心に、これまで書籍等で知り得た内容を綴っていきます。

卒業/第 38 話

○図書室

滝川「ブッブー、時間切れでーす! 正解は占めて!」

舞、固唾を飲んで滝川を見守る。

滝川「国家予算の五〇パーセントでした」

舞「国家予算の、ご、五〇パーセント」

滝川「戦闘機とか軍艦を動かす石油が禁輸になったら、どないなる?」

舞「ああ! 防衛できひん」

滝川「誰もが知ってた。石油を禁輸すれば日本は必ず銃を持って立ち上がるって」

舞「それで真珠湾攻撃

滝川「まだや。それでも我慢してたけど、ソ連のスパイ……さっきのモーゲンソーやな。こいつが起草した最後通牒ハル・ノート』、こいつが日本の堪忍袋の緒を切らしたね」

舞「ハル・ノート?」

滝川「中国大陸やフランス領インドシナからの即時無条件完全撤退……防衛線を破壊しろっちゅうことやな。他に三国同盟の脱退、これは助っ人とは手を切ること。あと蒋介石……日本の防衛の邪魔し倒してた奴や。そいつへの支持……これ全部をする事は国の自殺を意味する」

舞「日本は一生懸命話し合いしようとしてたのに……酷いやん」

滝川「ソ連が裏にいてたからこそ、日本が激怒する原因を心得ててんな」

舞の開いている本に記載されている開戦の詔勅(仮名が振られている)。

舞「開戦の詔勅……天佑ヲ保有シ萬世一系ノ皇祚ヲ踐メル大日本帝國天皇ハ昭ニ忠誠勇武ナル汝有衆ニ示ス 朕茲ニ米國英國ニ対シテ戰ヲ宣ス」

滝川「そう、昭和一六年一二月一日の御前会議で陛下はご聖断を下された。この攻撃も慎重に慎重をを極めた。攻撃命令までにアメリカ側が何らかの改善する動きが、あったら即時攻撃は回避することになってたんや」

舞、再び本を開いて真珠湾攻撃の写真を見る。

舞「だけどルーズベルトの思惑通りに事は進んで、昭和十六年十二月八日、真珠湾攻撃

滝川「『戦うも亡国、戦わざるも亡国。戦わずして滅びるのは、民族の魂まで失う、真の亡国である』海軍軍令部の永野修身総長の言葉や」

 


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